そば茶

ウラ・アオゾラブンコがなくなって寂しいので、自分で作家たちの言動の記録をメモしていくブログ

坂口安吾のライスカレー100人前注文事件

トッピだと思われるほど突然に睡眠薬を飲んで、たちまち凶器になり、ライスカレーを百人まえ注文にやらされたこと、などである。
 檀家の庭の芝生にアグラをかいて、坂口はまっさきに食べ始めた。私も、壇さんたちも芝生でライスカレーを食べながら、あとから、あとから運ばれて来るライスカレーが縁側にズラリと並んでゆくのを眺めていた。
 当時の石神井では、小さなおそばやさんがライスカレーをこしらえていて、私が百人まえ注文に行ったらおやじさんがビックリしていたが嬉しそうに引き受けた。としをとったおかみさんがトクレイしながあ、あとからあとから御飯を炊いて、ライスカレーをは作っては運んで来る姿が思い浮かぶようだ。それをまた、私たちはニコリともせずに一生懸命に食べた。


坂口三千代『クラクラ日記』より


人の家でこういうことをしちゃうって、面白いなぁとは思います、身内にいたら困るけれども。
しかし、一心不乱にライスカレーを食べていく光景はシュール。
ちなみに1951年の出来事で、檀一雄の娘さんである檀ふみさんが生まれる前のことだそう。

参照:坂口安吾デジタルミュージアム

クラクラ日記 (ちくま文庫)

クラクラ日記 (ちくま文庫)

蕎麦屋さんのライスカレーって言葉を聞いただけでも美味しそう。
そして、ライスカレーとカレーライスの違いとはなんなのだろう?