そば茶

ウラ・アオゾラブンコがなくなって寂しいので、自分で作家たちの言動の記録をメモしていくブログ

太宰治と蟹

 というのは、三十五年も昔になるか。太宰治と二人新宿を歩いていたところ、太宰は道端に売っている夜店の「毛蟹」をおそれげもなく一匹買い、それをまっ二つに割って、半分は私にくれ、そのまま街を歩きながら、手掴みで、ムシャムシャと喰いはじめた。


檀一雄「菊の季節の横行将軍 - 蟹談義」『わが百味真髄』より


 その後、そのカニを食べる様について、「私は太宰の野蛮さにおそれをなしたが」と記している。
要はドン引きしたよう。


わが百味真髄 (中公文庫BIBLIO)

わが百味真髄 (中公文庫BIBLIO)